谷田部キリスト教会
メッセージ



「2010年元旦礼拝 メッセージ要旨」 

 主の年、2010年を迎えました。新しい年の祝福を祈りたいと思います。
 教会堂の外の掲示板にある1月のみことばは、申命記11:12「そこはあなたの神、主が求 められる地で、年の初めから年の終わりまで、あなたの神、主が、絶えずその上に目を留め ておられる地である。」です。この地に住む私たちに神が目を留めて祝福してくださると、 このみことばは約束しています。一年の初めに、神は目を留め、心に留めてくださるとの約 束のみことばに注目したいと思います(詩篇74:18、20、22)。


神のご介入を求めて 1〜3

   詩篇74篇はバビロンによってエルサレムが破壊された後の状況が背景となって書かれたも のと思われます。エルサレムは征服され、神殿は破壊されて汚され、周囲の国々の物笑いに なっている、そのような中で詩篇の記者は神に訴え祈っているのです。神の約束を信じて赦 しと回復を求め祈っています。1節に「神よ。なぜ」と問いかけて、2節では「どうか思い 起こしてください」と神の赦しと恵みを求める根拠である神との特別な関係を示して祈って います。3節では「あなたの足を向けてください」と、神に介入していただきたいと願って いるのです。
 私たちも、「神よ。なぜ」と問いかけつつも、神の介入を求めて、「あなたの足を向けてく ださい」と訴え祈り、「どうか思い起こしてください」と祈ることができるのです。


厳しい状況の中で 4〜11

 そのように祈ることができても、それで状況が直ちに好転するわけではありません。私た ちにとって最善となるように願っておられる神は、いつでも祈りを聞いてくださるのですが 、時には道を閉ざすということによって祈りに応えられるのです。続く箇所には、神に従う 歩みを妨げる力について語られています。それを「あなたに敵対する者ども」と言い、彼ら がエルサレムの神殿を汚していると訴えているのです(4〜7)。
 「手斧と槌」で木を倒すと、神殿を破壊する敵の悪行を説明しています。敵対する者の悪 しき行いが益々激しさを増し加えていたようです。神のみこころを伝える指導者がいない、 荒廃がいつまで続くのか答えることの出来る預言者がいないと嘆いているのです。それほど に神のみわざを妨げようとする力が強く働いていたということでしょう。
 同じように、私たちも厳しい状況の中を歩みます。経済的な厳しさが、また健康を脅かす ものへの恐れがあります。この10〜11節は私たちの叫びでもあります。「御手を…ふところ から出して…ください」と神に求めたいのです。


時至って必ずみわざをなさると確信して 12〜17

 詩篇の記者は、冷静になって神のなさるみわざを思い返した時に、神には出来ないことは ない、ただ、今はなさらないだけであると気づいたようです。そして時が来るとみわざをな さると確信して、神の力と救いの実現を願いつつ神に求め続けました。先祖たちがエジプト から救い出された出来事を思い起こし、神の救いと全能の力を信じ告白しているのです。神 が荒れ野で岩からの水を出させられたこと、ヨルダン川の流れをとどめられたこと、神の創 造と支配のみわざを思い起こしています。このようにして、神には出来ないことはない、時 至って必ず働いてくださるとの確信を深めているのです。
 私たちも神のみわざを覚え、「確かに、神は、昔から私の王、地上のただ中で、救いのわ ざを行われる方です」と告白することができるのです。天と地の造り主であられ、自然界を も支配しておられる神は、私たちのために救いのみわざをなさるお方なのです。


心に留め、目を留めてくださいと祈る 18〜23

 神が必ずみわざをなさると信じる時に、 私たちも確信をいただいて 堅く立つことができる でしょう。「心に留めてください」「目を留めてください」と祈り、目を留め、心に留めて くださると信じて歩むことができるのです。
 詩篇の記者は、神の「御名」をあざける者たちがいることを訴えて、神ご自身のためにそ のことを心に留めてくださいと祈ります。苦難の中にいる民を、獣に襲われた山鳩にたとえ て、助けと守りがなければ滅んでしまう、「忘れないでください」と祈るのです。また契約 に「目を留めてください」と祈っています。それは神がイスラエルの民に約束された契約に 基づいて、その民を悲惨な状態の中から救い出してくださるという信仰の告白でもあるので す。確かに神は目を留め、心に留めてくださいます。 申命記11:12、詩篇32:8、66:19、115:12にも約束されています。 最後にもう一度「心に留めてください」と祈ります。混沌 としている今の状況を心に留めてくださると信じて祈ったのです。「お忘れにならないで」 と、秩序を回復してくださるようにと神に訴えているのです。

 祈りが速やかに実現されなくても、神は祈りを聞いてくださらないのではなく、時至って みわざをなそうとしておられるのです。 私たちが信じて祈るときに、 神は目を留め心に留め てくださるのです。


「わたしは、あなたがたに悟りを与え、行くべき道を教えよう。わたしはあなたがた に目を留めて、助言を与えよう。」
詩篇32:8

(終)


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