谷田部キリスト教会
メッセージ



「2013年 新年メッセージ」 

 新しい年、主の2013年を迎えました。私たちの教会は、宣教開始から50年の歩みを経ました。ここま で導いてくださった主に感謝をささげ更に前進してまいりたいと思います。

 初めであられる神に期待して
 人は誰でも『新しい』ことに期待します。人は新しさに期待すると共にそれを特別なものと考えて いるように感じられます。新年を迎えた最初の出来事に『初』という言葉を頭につけて表現します。 最初でありここから始まるという意味でこのように表現し、またそれが続いていくことを期待する意 味でも 『初』という言葉をつけているように感じられます。 また人は『今年こそ!』と新しい一年 に期待します。信仰によって神に期待するのです。『今年こそ』と期待して神に祈りたいと思います。 私たちが期待するお方は、世界を造られた創造の神であられ、全能の神であられます。全ての初めで あられたお方です。この創造者のみわざによって世界は存在し、今日に至っているのです。聖書の最 初のみことばは、「初めに、神が天と地を創造した」です。創造者は全ての物事をその御手の中にご 支配なさっておられます。ですから、創造者なる神に信頼し、期待していることは幸いなことなので す。

 この年のうちにと祈る
 ところが、私たちは全能者である神に祈る時に、とても消極的な祈りをささげているように思いま す。新しい年を迎えた時に、『この年のうちに!』と祈る人は少ないのではないでしょうか。私たち の思いと神のご計画とは違いますから、ある意味では期間限定で祈るというのは神のご摂理に反する ようにも思います。ですから「みこころのままに」と祈るのが最も相応しいのですが、そうであって もなお、信じて祈る祈りにはこのような「この年のうちに」という祈りがあって良いのではないでし ょうか。旧約聖書のハバクク書には「この年のうちに」と祈る預言者ハバククの祈りが書かれていま す。ハバククは「この年のうちに、それをくり返してください。この年のうちに、それを示してくだ さい」と祈っています。この「年」は『数年のうちに』、『近いうちに』と理解するべき言葉のよう ですが、とにかく神のみわざが速やかになされることを期待して祈ったということなのです。ハバク クは具体的に信仰によって祈っているのです。私たちのところにきてくださる神が、私たちを祝福し てくださると、信仰による祈りをささげています。その祝福を求めて「この年のうちに」、近いうち に速やかに与えられることを願って祈っているのです。私たちもハバククのように、神の祝福を求め 「この年のうちに」と祈り求めたいと思います。

 あわれみ救うために
 しかしハバククは神の祝福を願う前に、神のさばきを期待して祈っているのです。「あなたのうわ さを聞き」ましたと書いていますが、この「うわさ」とは不信仰で不従順な者に対して神のさばきの みわざがなされたことについての「うわさ」です。それを「くり返してください」「それを示してく ださい」と祈っているのです。当時の人々は苦しまなければ悔い改めることも信仰を回復することも できないほどに、神に不従順になっていたのです。神がくり返してわざわいをもたらさなければ回復 できない状態にまで、彼らは罪に陥っていたのです。ですから神がさばきのみわざをなさるようにと 記されているのです。しかし同時に「激しい怒りのうちにも、あわれみを忘れないでください」『憶 えていてください』と祈っています。つまり厳しいさばきがなされて行く中にも、神のあわれみがあ るとハバククは信じていたのです。さばきを通して悔い改めに導き、救いにあずからせようとされる 神の愛とあわれみのみわざがここに示されているのです。そのためのみわざを、「この年のうちに、 それをくり返してください。この年のうちに、それを示してください」と祈ったのです。人々の救い のために、速やかに、近いうちに、厳しさをもってみわざをなさってくださいと祈っているのです。

 苦しい経験をすることがあっても、その厳しさを通して成長するのであれば、そこに期待を寄せる ことができます。試練を与えてでも救おうとされるあわれみ深い神のみわざに期待して、さばき主で あると共にあわれみ深いお方である神に信頼して、私たちも「この年のうちに…それを示してくださ い」と祈ろうではありませんか。

(終)


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日本福音キリスト教会連合 谷田部キリスト教会 茨城県つくば市台町2丁目10-14
Japan Evangerical Church Association - Yatabe Christ Church
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