谷田部キリスト教会
メッセージ



2016年 新年メッセージ 

「拡がる未来に備えて」              テモテへの手紙第T6章17〜19節 

 主の2016年を迎えました。この年も先立ち導いてくださる主に信頼し、従順にお仕えしつつ平安の裡に歩ませていただきたいと思います。昨年の終わり頃から、教会の将来のことを色々と考え準備しなければならないと思わされています。若い方々に次の時代の教会の働きを担っていただくために、また与えら れている宣教の働きのために、そして教会堂の維持管理のためにと、色々と備えなければならないことがあります。そのようなことを思い巡らしている中に、私たちの前途は決して閉ざされていない、むしろ大きく拡がる未来が待っているということを感じさせられました。教会についてまたキリスト者の歩みにつ いて、その未来について考えます。未来の拡がりと言っても、私たちにとってそれは『信仰による未来の拡がり』です。『主にある未来のために』と言うことです。テモテへの手紙第T 6章19節に「まことのいのちを得るために、未来に備えて良い基礎を自分自身のために築き上げるように。」と勧められています。 このみことばから三つのことを心に留めたいと思います。今備えることによって、まことのいのちの拡がりを知り、拡がる未来に向かうことができると言うことです。

まことのいのちを得る
 第一のことは、まことのいのちを得るということです。この「まことのいのち」は永遠という拡がりを与えます。12節にはこの「まことのいのち」のことを「永遠のいのち」と言っており、それはキリストの御救いにあずかった者が、主からいただく「いのち」のことです。主なる神が私たちに与えてくださる 恵みは、究極的には「まことのいのちを得る」ことにあります。それはやがて地上の生涯を終えた後にいただくものでもありますが、その約束を得ているゆえに、キリスト者は既に今、この世にあって永遠のいのちに生かされていると言えるのです。この「まことのいのちを得るために…備え」るようにと勧めら れていますから、それは誰もがやがて迎える人生の終わり、その後の来るべき世に備えてと言うことです。そこに限りなき拡がり、永遠のいのちの拡がりを主なる神は約束していてくださるのです。

未来に備える
 第二は「未来に備えて」と書かれているみことばです。「未来」という言葉は来るべき世という意味もありますが同時にこの地上における今日から後の歩みのことでもあるでしょう。それがどれほどの期間なのかは誰にもわかりません。この「未来」は長さにおいてでなく、その質においての拡がりを見なけれ ばならないのではないでしょうか。
 キリスト者は過去の罪を神の御前に悔い改め、またこの後の歩みの導きを求めながら生きるのですから、今日から後の歩みを主がどのように導いてくださるのかについて信仰を働かせる必要があります。聖書のみことばは、私たちのこれから後の歩みについて、主なる神は祝福してくださると約束していま す。民数記 6章24〜26節、詩篇 109篇26〜28節、詩篇 67篇1、6、7節。詩篇には神の祝福の約束が繰り返し語られています。
 教会の未来も、神の祝福の中にあると信じます。主が常に御顔を向け、御目を留めてくださり、恵みを注ぎ平安を与えてくださいます。この地にあって地の果てに向かって福音を証しし、人々が神を畏れ敬うようになることを主は約束していてくださるのです。こうして更に宣教の拡大を見ることができる でしょう。その「未来」に向かって、信仰によって歩み出し、そこに神の祝福の拡がりを見い出すことができるようにと願います。

それに備える今がある
 第三に、それに備える今があると言うことを覚えたいと思います。「良い基礎を自分自身のために築き上げるように」と勧めています。「基礎」という言葉は、建物の土台を連想させます。私たちの人生にも同じことが言えます。やがていただく「まことのいのち」、そしてこのいのちにつながる世にある「未来」のために、私たちは「良い基礎を自分自身のために築き上げ」なければなりません。それはこの世の富によるものではないということがわかります(17- 18)。「たよりにならない富に望みを置かないように」と言われています。富んでいるからと言って高ぶってはならない、なぜなら富は頼りにならないからと教えています。富に頼るということは自分に頼ると言うことです。そうではなく「人の益を計り、良い行いに富み、惜しまずに施し、喜んで分け与えるよう に。」と教えています。つまり与える恵みに富むこと、それが「まことのいのち」と「未来」につながる私たちの信仰の基礎なのだと教えられているのです。
 私たちも新しい年を迎えて、その初めの日である今日、心新たに主に信頼して歩みます、益々主を畏れ敬いつつ歩みますと、そのように告白するとと もに、ささげる恵み、与える恵みに富む者とならせていただきたいと思います。そうして「良い基礎を自分自身のために築き上げる」者でありたいと願います。それが未来に備える歩みですとみことばは私たちに語っています。こうして私たちは拡がる未来に備えることができるのです。

(終)


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日本福音キリスト教会連合 谷田部キリスト教会 茨城県つくば市台町2丁目10-14
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